REPORT
レポート
2000.04.23
園田発!地域で作る車椅子店長のチャリティショップ

 

園田発!地域で作る車椅子店長のチャリティショップ

 

みなさんの周りには『しょうがい』を持っている人がいますか?『しょうがい』を持っている人が働いている姿を見たことがありますか?

 

インターネットで「作業所 賃金」と調べると働く場所や作業内容、平均賃金が出てきます。サイトによって多少の差がでてきますが、パン作りや清掃、軽作業等を行う就労継続支援B型作業所の場合月収が2万円前後。時給にすると200円前後です。

 

そんなしょうがいのある方の働く現状を解決しようと、尼崎市園田にあるNPO法人月と風とが取り組んでいるのがチャリティショップです。活動について代表の清田仁之さんにインタビューさせていただきました。

 

 

ちょっと給料少ないんですよね

 

インタビュー開始直後「なんでチャリティショップをはじめたんですか」と質問。

清田さんは月と風との利用者さんとの会話を紹介してくれました。

 

利用者(以下A)「ちょっと給料すくないんですよね」

清田(以下清)「あーそう。いくらくらいなん」

A「2000円です」

清「低いね。どのくらいの時間働いてるの」

A「100時間くらいです」

清「時給20円くらいやん」

A「1日100円とか120円とかを稼ぎに行く必要あります?」

清「お金だけじゃない部分の魅力もあるんかな?」

A「友達と遊びに行ってもご飯食べに行ってなんか自分だけ我慢するとか、安いもの頼もうかなとか」

 

冒頭にも紹介したように『しょうがい』のある方の賃金は低いのが現状です。このAさんも作業所にて軽作業に従事していますが、低賃金となっているようです。

 

もちろん、作業内容を考慮すると低賃金になるのも仕方ないといった意見も多くあります。

ただ、長年しょうがいのある方と関わる清田さんはこう続けます。

 

「しょうがいのある人は生産業ばっかりさせられてる。けど、中には接客業やったほうがええんちゃうかなって思う人もいるんよね。しょうがいのある人がお金をどんどん稼ぐっていうよりは、その稼ぐことを通じて、その場所で色んな人と繋がれたらいいんちゃうかって」

 

 

稼ぐことを通じて色んな人とつながっていく

 

『しょうがい』のある人のつながりが希薄であることが垣間見えてきました。しかし、どうやって、しょうがいを持っている人が稼ぐことを通じて色んな人と繋がっていくのでしょうか。清田さんに今後の展開をお聞きしました。

 

「たまたま知り合いになった人がチャリティショップをやっててて、その人からチャリティショップについていろいろ聞いたんよね。元町で古着やさんやってる人で、服を買い付けにアメリカやヨーロッパとかに行った時に入ったのがチャリティショップやったみたい。その時に、車椅子の人が出てきて『えっ』ってなって。ここなんの店って?そしたらチャリティショップですって言われたらしい。」

 

・服は腐らないし、ずっと置いておくことができる。
・服を売るのであれば、服が好きな人と関われるんじゃやないか。
・『しょうがい』×『接客業』×『チャリティショップ』

 

清田さんが今まで思っていたことが全て合致した瞬間だったようです。車椅子の店長が服を売る。日本で、ほとんど前例がない取り組みですよね。

 

『しょうがい』のある人が色んな人と繋がる。それに伴って、しょうがいのある人の可能性が増えていくのではないでしょうか。

 

 

「いらなくなった服ってどうしてる?服って今8割も燃やされてるみた。先進国で断トツで多いんやんか。メルカリで売るとかのレベルじゃないんよ。チャリティショップは商品を売るのも、着なくなった服を持っていくのも寄付になる。最終的には園田の人が寄付し、園田の人が売り、園田の地域貢献になれば一番」

 

「まあ、そりゃ寄付くらいするよねっていう地域になったら面白い」と清田さんは締めくくりました。

 

チャリティショップの店員はボランティアメインで運営する予定とのことでした。しょうがいのある人と地域の人が働くことで、しょうがいについて考えることができ、しょうがいのある人はより多くの人と関わることができる良い機会になりそうですね。

 

地域全体を巻き込んだ『園田からはじまるチャリティショップづくり』これからの日本の社会においても重要な役割を担うことができるのではないでしょうか。

 

園田からはじまるチャリティショップづくり

 

清田さんにインタビューをさせていただいた数日後、チャリティショップ開催に向けての活動に参加してきました。チャリティショップ開催に向けて『月と風と』現地にてオープンミーティングが開催されています。特別な資格は必要なく、興味のある人が多く参加しています。

 

現地の様子を紹介していきます。

 

月2回開催れるオープンミーティングの様子

 

1つのテーブルを囲みチャリティショップオープンに向けての話し合い風景です。年齢も男女も問わず、多くの世代の方が参加しています。今回、掲載していませんが近隣の高校生もこの中に混じって意見を出し合っています。

 

 

もちろん、店舗名も参加者で意見を出し合います。

ショップ名に込めた想いを発表

 

 

気になる店舗名に印をつけてる参加者

 

意見を出し合った後は参加者で投票したり。

地域の人が自分のアイディアを出し合いながら、1つのチャリティショップ開催に向けて協力しています。

NPO法人 free help 代表の西本さん

 

元町にて『フリーヘルプ』というチャリティショップを運営されている方にお話を聞かせていただいたり。

実際に車椅子を使用されている人に来ていただいたり。

 

このように多くの地域の人が関わることでチャリティショップに向けての準備が進んでいます。

この記事を読んで、チャリティショップの活動が気になった方はぜひ参加してみませんか?

 

チャリティーショップ「ふくる」

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