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2020.01.31
『尼崎ENGAWA化計画』で人を幸せに。 やりたいこと、ありたい姿を実現できる「人ありき」のプロジェクト

 

尼崎を中心に、自由な発想で、さまざまな活動をしている『尼崎ENGAWA化計画』。
閉店した喫茶店をリノベーションした拠点『amare(あまり)』や、お寺にカレー屋が出店する『カリー寺』など、世代や職種を超えた人たちが繋がる、地域を舞台としたカラフルな活動が展開されています。
なぜこんなにも活気に満ちあふれ、ワクワクするプロジェクトを生み出すことができるのでしょうか。今回、代表の藤本 遼さんにお話を伺いました。

 

 

『尼崎ENGAWA化計画』に込めた2つの想い

 

ー『尼崎ENGAWA化計画』には、どのような想いが込められているのでしょうか。

 

藤本 遼(以下、藤本):縁側は、家の外と中の「中間領域」ですよね。「間」「あわい」とも言えます。縁側のように尼崎の外と中を繋ぐ場所を街中に増やしていきたいという想い。そして、白黒はっきりわけずに、グレーゾーンの「中途半端」や「適当」という感覚や価値観をつくっていきたい、大切にしたいという想い。この2つの想いを『尼崎ENGAWA化計画』に込めています。

 

 

枠に当てはめず、「余白」を大切に

 

ー『尼崎ENGAWA化計画』には、職種や世代を越えて、多様な人が集まっていますよね。プロジェクトをつくる場では、どのようなことを意識されていますか。

 

藤本:まず個人のやりたいことやありたい姿を引き出し、それをちゃんとプロジェクトにつなげていくことが大事だと思っています。自分なりのストーリーや意義づけはあるけれど、それはあくまでも僕の主観であり、僕が関わっている理由にすぎません。そこに相手を引き込むのでは、やっている意味がないと思うんですよ。結果的に「プロジェクトは人が幸せに生きるためのツール」だと思っているから。プロジェクトありきではなく、人ありきです。

 

ー場づくりにおいて、「余白にこそ、本当に大切なものが詰まっている」という藤本さんの言葉を他者の記事で読みました。「余白」とは、何でしょうか。

 

藤本:「無計画」。「余白」の反対は「黒塗り」「マス目」という意味になるかな。枠を決められていて、そこに収まらないといけない。そればっかりやったら、しんどいし、反発も起きる。だから、管理するのではなく、信じて任せる、そして待つ。その方が結果も出ると思うんです。「余白」は「自由」や「主体性」とも繋がりますね。

 

 

安心感を生む、存在を肯定する場づくり

 

ー現在、約20名のインターン生を受け入れておられるなかで、インターン生の変化を感じることはありますか。

 

藤本:めちゃくちゃ変化しますね。始めは「私、なんの役にも立っていない」とか「ここにいていいのかな、何も果たしてないのに」と劣等感を感じていた人たちが、みんなとの対話や関わりのなかで「あ、私のままでいいんだ。できることをやっていったらいいやん」という考えにシフトする。インターン開始から2ヶ月ぐらいで、目の色や使う言葉がめちゃくちゃ変化します。

 

自分を肯定して、受け入れてくれる場所や関係性を築くのは家族でも難しい。でも、僕らの組織はお互いに良いところを認め、存在を肯定する関わり方をしている。何者でもなくていいと気づくことで、安心感を覚えてどんどんチャレンジできるんです。これがインターンをする一番の価値だと思っています。 

 

 

ー「存在を肯定する関わり方」とは、具体的にはどのような関わり方ですか。

 

藤本:言語化難しいですが、問いかけや提案はするけど、判断は委ねることでしょうか。「自分で選んでいいのか」「私自身の感覚でいいんだ」と思える空気感をつくるんです。インターン生同士でもそういうコミュニケーションをするようになっています。自分の言葉で伝えることをすごく大切にしている。そんな僕の姿をそばで見ていてくれているので、「自分がどうあるか、何を大切にしたいかを言っても大丈夫なんだ」という空気が出ていると思います。安心感がないとチャレンジはできないし、クリエイティブなこともできない。安心感が生まれる環境を僕だけでなく、メンバー同士でもつくれるように意識しています。

 

ー今回の記事は、子どもの学びと成長を応援する『ツムグバ』に掲載されます。藤本さんご自身は、子どもや教育について、どのような関心をお持ちですか。

 

藤本:今の教育システムのなかでは解消しきれないこともありますよね。教えきれないこともあるし、様々な理由で学校に通えない人もたくさんいる。『尼崎ENGAWA化計画』がインターン生を始め、子どもの存在も肯定する場になっていけたらいいなと思います。

 

 

地域を舞台にカラフルな活動を繰り広げている『尼崎ENGAWA化計画』。そこには、枠にとらわれずに安心して自分の考えや想いを表現でき、やりたいことやありたい姿を実現できる環境がありました。『尼崎ENGAWA化計画』は、これからもたくさんの人々を幸せにしてくれることでしょう。

 

– 尼崎ENGAWA化計画 Facebookページ

(取材協力 尼崎ENGAWA化計画)

ライター:「地域ライター養成講座2019」受講生